かかりつけの動物病院に行く道中に川沿いの道を通るんですが、先日の記事にも書いた通り護岸にはハリエンジュが今、真っ盛りです。
ハリエンジュ(針槐)またはニセアカシア
アカシア蜂蜜の原料で有名ですが、先頃「ランチパック はちみつ&マーガリン」のパッケージにアカシア違いのミモザアカシアのイラストが描かれていたとニュースになりましたね。
エンジュ(槐)という花もあります。こちらは花の色や形は似てますが、葉の形と花房の長さが違います。
紛らわしい花なんですよね、「針(ハリ)」が付いたり「ニセ(偽ではないらしい)」が付いたり。
綺麗で、いい香りがして、葉の形も可愛くて大好きな花なんですが名前の事でモヤります。
“(-“”-)”
まあ、中2病的に「針槐」の漢字表記がカッコイイと思っていますので、こちらを使いますが。
詩歌や通りの名における「アカシア」もほとんどこのニセアカシアの事だそうです。
西田佐知子さんの「アカシアの雨がやむとき」とか北原白秋の「この道」とか。
この花と最初に出会ったのは小学6年生の頃。
借家暮らしだった我が家族が、ついに念願の持家を建てた、その隣の空き地にこの木が一本生えていました(ちなみに我が家(実家)の土地には小さな松が一本あって、今では立派なシンボルツリー?になっています)
白い藤かと思ったのですが、なんか違う。まあ、同じマメ科ですが。
転校先の通学路にも群生している所があって、白い花と緑の葉のコントラストが美しくとても爽やかで、何とも言えない芳香が漂って・・・・
とにかくこの花に一目惚れしたんですよね。
単純なことに、このことで一気にこの土地、この町が好きになったんです。
今まで住んでいた所にもあった木かもしれませんが、目にしたことが無かったですね。
なんだろう・・・ソウルフラワー?ツリー?とか言っちゃいますかね。
(・∀・)b
その後、アカシア蜂蜜を食べる機会もあり、なんて軽くて美味しいんだろうと軽くショックを受けました。
ますますこの花を好きになってくわけです。
嫌われ物
けれど、昨今では養蜂家以外からこの木は嫌われてるようです。
とにかく繁殖力が強く、高木なので在来種を駆逐してしまうとか。
厚生省に「生態系被害防止外来種」に指定され、どんどん伐採されていて、かつてあれほどあったアカシア群生地が住宅地ではまず見かけなくなりました。
亡母も隣の土地とはいえ、ほぼ境目に生えていたこの木に往生していました。
ひこばえがどんどん繁殖して来るのをのこぎりで一生懸命切ってましたね。その後、その空き地に家が建つ際に抜かれるまで戦ってたようです。
幹には棘があって、これが「針」の由来らしいですが、そのうえ堅いんですよ、北海道など寒冷地では薪に利用するためにも植えられてたらしいですから。
好きな木ではありますが・・・・子供の頃は庭木に、なんて思っていましたが、なかなか管理が難しそうですね。
わざわざ出かけないと見ることが出来なくなってしまって、淋しい限りです・・・・
それではこの辺で。